日本が世界に誇る写真家、吉田大朋氏の本が届きました。ここで、テキスタイルデザインとは何かを考えました。

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人生と言うのは、人と言うのはつくづく、

人との関係性で成り立っており、

人に与えられ磨かれ自分があるのだなぁと、

今日も朝から感謝と気づきの、

ありがたい涙がいっぱい溢れてきました。

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私が初めて個展をやった1999 、

ラビンドラナートタゴールとも交流のあった、

ギャルリーオキュルス、高校の大先輩でもある渡邊東さんがいらして、私の絵を見て、

あなたの絵は、ラウルデュフィに似ているわねと

言われたことをよく覚えています。

当時、私はデュフィの事を全く知りませんでした。その後調べてみて、なるほどよく似た部分があるのと、そしてもっとよく知ってみて、考え方が似ていて、それが作品に投影するのだと言うことをよくよく、理解しました。

デュフィが絵画だけではなく、テキスタイルデザイン、陶器デザイン、インテリアテキスタイルのデザインをやっていたことはよく知られていますね。つい最近も汐留の美術館で作品展がありましたね。あの時は特にテキスタイルのデザインがたくさん見られると言うことで、行って参りました。

デュフィがテキスタイルデザインをやるようになって、自分の描く絵も軽やかになった、と言うことをご自身で語ってらっしゃいますね。

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さてこの左側にあるこの写真は、

先日、六本木のイーエムギャラリーで行われた

展覧会の時に見た、日本が世界に誇る世界的写真家( anan創刊号の表紙を飾った) 吉田大朋さんの本の外箱です。今朝、未来に受け継ぐべき人類の宝物のような美しい本が、

吉田さんのマネジメントをされていたKeiko さんから我が家に届けられました。

感無量です。

なんて造形的で美しい作品でしょう.. ✨✨

人間存在の、確固たる芯が

写真、と言う華として咲いているような。

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この本に、収めてある作品は、

マダムグレと言う、もともとは彫刻家志望だったデザイナーの作品と哲学を納めたものです。

私も大学では、彫刻を学んでいましたが、

果たして、テキスタイルとは何か、…

今一度考える機会を貰いました。

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人の心、存在そのもの、

その人の持っているエネルギーに、

直接、働きかける衣服、

風と空気と光と

心をはらんで

服は、息吹を持ちます。

テキスタイルのデザインと言うのは、

そういうもの、人間のスピリチュアリティー、

本来持っている人間の美しさ、

人の心を支えるものでなければいけないと。

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あの日、彼の写真作品を拝見し、

そのようなことに気づかされました。

あの展覧会を見た日の夜は、

ずっと、違う次元にいるような、

夢の中にいるような感じでした。

その夢の中で、吉田さんや、

吉田さんが撮影した山口小夜子さんたちと

向き合って、話をしてるような。

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あの展覧会の日の後、

私は明らかにデザインするときの

意識が変わりました。

私にとって、

テキスタイルのデザインとは

光と空気をデザインし、

人が魂存在を際立たせるためのサポート、

名もなき彫刻家の仕事の1つだなと。

Keiko さん、ありがとうございます。

天国にいらっしゃる吉田大朋さん

ありがとうございます。

私は、今回の展覧会で、自分の若い頃、吉田さんの作品をたくさん目にしていたことを知りました。そしてそれは数あるいろいろなファッション誌の中で抜きん出て私の美意識をかきたてるものであったことを再確認したのです。それは単なる、流行を切り取ったファッション写真ではなかったのです。

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もっともっと、

良いものを作れるように精進いたします。

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Cecilia K Art & Design Studio

Jumacecilia.com

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